ブログ人口の急増によって、「書く」ということの重要性があらためて問われている。
情報発信ができない人は今後ネットの世界では認知されないことになるだろうから、必然的に情報発信するために、どんどん「書く」ことが要求される。
「書く」といっても、何でも書けばよいということではなく、読み手を意識した品質の高い文章力が要求されるのは当然のことである。
こういう時代の流れなのか、最近は「文章術」や「書く」ということをテーマにした書籍が次々と書店に並んでいる。
学生時代に、谷崎潤一郎や三島由紀夫の「文章読本」にお世話になった記憶はあるが、それらは小説や随筆などの文芸作品レベルの文章を想定しており、ビジネス文書やブログといった現在の実用的な文章作成にはいささかマッチしないところがある。
だからというわけではないが、文章術に関する最近の書籍の著者は、いわゆる有名作家といわれる人はむしろ少数派で、編集者出身の人などが多いようだ。
こうしてブログを書いている私も、他人に「読ませる」といった野心はあまりないものの、やはり、少しでも文章力を磨きたいと思い、意識的にこうした書籍を読んで勉強するようになった。
この1年ほどで、10冊程度の関連書籍を読んでみたが、文章術とは十人十色のものであって、なかなかこれといった方法に行き着かないのが現状である。

つい先日も、予備校の国語の先生が書いた「時速1000字で書く技術」という本を買ってしまった。
「時速1000字」と見ただけで、「これはすごいぞ!」と瞬間的に思い、レジに走ったのであるが、支払いを済ませて、あらためて「時速1000字」というスピードを考えてみたら、400字詰め原稿用紙2枚半ということだと気づいた。
1時間で原稿用紙2枚を書けばいいので、実は大したスピードではないのだ。
完全に「速読」ならぬ「速書」のイメージであったのだが、早とちりもいいところだ。
こんな軽いノリでは、なかなか文章力など上達するものではないと自ら感じている。